餓鬼道 二

餓鬼道 二

餓鬼の種類の続き

夜叉(薬叉)

人の時、血肉を愛楽して貪ぼり食い、其の心は慳嫉で、戯れて笑い、悪を作る。殺生を行い其の血を飲む。妻子には施さない。このような悪人は身壊れて命終し、悪道の中に堕ちる。血を貪ぼるが故、血食受鬼の身を受ける。
人は皆之を「夜叉」と名づけて供養・奉事する。血を以て泥に塗り、是の夜叉に祭祀を行う。この夜叉が既にその血を飲んだ後、人に恐怖を加える。夜叉は数々の祷祀を求める。人は皆之を説いて「霊神」とも名づける。このように次第に祭祀などにより自活し、命を保つ。寿命は長遠で前に説かれている通り、五百歳である。悪業が尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。此より命終して業に随って生死を流転し、苦を受ける。若し人身を得るなら旃陀羅の家に生まれて人肉を食する。余の悪業因縁を以ての故に。

若し人が飲酒を楽しみ量を超えて酔い倒れ、或いは酒を人に勧めるなら後に夜叉(薬叉)鬼となる。父母、師長の命に背いて相違しするなら後に夜叉に生まれる。勇健だが暴悪が多い 性である。-六道伽陀経-

夜叉 二

前世の時、嫉妬・悪貪で自分の心を覆い、衆生の肉をこま切れにし、実に少なかれども「多し」と言って欺誑して売買する。賎を以て貴と為す。このような悪人は身壊れて命終し、悪道に堕ち、食肉餓鬼の中に生まれる。
この夜叉鬼は四衢道に於いて、或いは巷陌・街巷・市店・城内・僧房の天祀(天を祭る所)の中などに生まれる。形状は醜悪で見た者は恐怖する。さらに神通力が有って其の性は軽軟で、悪を少し為す。不浄の施を行ったため神通を得る。また 、前世に会を設けて諸の衆生(牛・羊・鹿)の肉を以て人に与えたため、神力が有る。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。此より命終して業に随って流転し、生死の苦を受ける。 人身は難得。若し微善業が有って人に生まれることを得ても、辺地の旃陀羅・蛮夷の属に生まれる。そこで人肉を食して自活する。余業の因縁の故、斯の報いを受ける。

疾行餓鬼

此の衆生は貪嫉で心を覆い、若し沙門と為れば破戒するが、されども法服を着て集落に遊び、諂誑して財を求めて「病者には病に随って供給すべし。」と言いながら結局自分は施しを与えず、自ら之を食べる。乞求の為に衣服を飾り、諸の城邑を巡り、広く施を求め、病者には施さない。この因縁を以て身壊れて命終し、悪道に堕ち、疾行鬼の身を受ける。
不浄の処に於いて不浄を食し、常に飢渇に患わされ、其の身を焼かれる。若しは有る衆生が不浄を行うなら、この餓鬼はすぐにこの者を多く悩ます。其の身を自ら現して怖畏を与える。人の便りを求め、或いは悪夢を示し、恐怖を与える。塚の間を遊行し、死屍に楽近し、其の身は燃え盛って火炎が起こり、若し世間に疫病が流行して死亡者が出るならすぐに心が喜悦する。若しは悪呪が有って召喚されるなら直ぐにやって来て、衆生によく 不利益になること作る。其の動作は迅疾で、一念でよく百千由旬を至る。この故に「疾行餓鬼」と名為けられる。凡世の愚人の供養する所。咸いは皆之を「大力神通夜叉である」 と号す。このように人に種種の災禍をもたらす。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。此より命終して業に随って生死を流転して 、苦を受ける。若し人に生まれるなら呪師の家に生まれて諸の鬼神に属し 、鬼神の廟を守る。余業を以ての故、斯のような報いを受ける。

伺便餓鬼

此の衆生は貪嫉で心を覆い、衆生を誑かし、しかも財物を取り、或いは闘諍を作り、人に恐怖を与える。他の財物を侵し、村落や城邑に於いて他の物を劫奪し、常に人の便りを求め、劫盗を行わんと欲し、布施を行わず、福業を修せず、良友に近づかない。常に嫉妬を懐いて他財を貪ぼり奪う。他の財物を見れば心に悪毒を懐き、自分の知人・善友・兄弟・親族にも常に憎嫉を懐く。衆人がこの人を見れば、咸いは共に指を指して悪人とされる。この人は身壊れて悪道に堕ち、伺便餓鬼の身を受ける。
自然に火炎が起こり其の身を焼かれる。常に其の身を焼かれて悲しく叫ぶ。走り回って飲食を求索し、自活せんと欲す。世に愚人が有って若し塔から離れて天廟を見て恭敬を行うなら、このような人に此の鬼が便りを得、身の中に入り 、其の人の「気力」を食う。若しはまた有る人が僧房に近づいて汚さんと欲するならこの鬼はこの時にも便りを得る。其の身中に入り、人の気力を食い、命を保つ。余の一切は悉く食べることができない。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。此より命終して 、業に随って生死を流転し、苦を受ける。

地下黒闇之処の餓鬼

此の衆生は愚痴にして悪を造り、貪嫉で心を覆い、法を抂げて財を求め、人を繋縛して闇の牢に閉じ込める。其の黒闇の中で見る所が無く、声を出して呼ぶが音は常に哀酸を含み 、大憂苦を受けさせる。救護する人は無し。このような悪人は身壊れて命終し、黒闇の処の餓鬼の中に堕ちて生まれる。
地下黒闇の処に在って、大悪蛇が其の中に遍満し、身は長大で二十里もあって、風寒が襲って飢渇に身を焼かれ、頭髪は蓬乱して身体は痩せこけて、其の身は棒で打たれ、皆悉く破壊される。大嶮難の黒闇の処を巡り、大劇苦を受ける。 唯(ただ)独りで伴侶は無く、猛風が身を襲う。猶刀に切られるが如し。悪業を以ての故に、死を求めても得られない。悪業が尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。此より命終しても 、業に随って生死を流転して苦を受ける。

大力神通鬼

此の衆生は妄語で人を誑かし、貪嫉にして他財を偸盗・破壊し、人を誑かして物を取り、或いは圧力を以て人の財を強いて奪い、諸の悪友に親み、福田に施さず、不浄の布施 を行い、その恩を求めるが為、その救いを求めるが為に、不浄の施を為す。この人は身壊れて命終の後、大力神通鬼の中に生まれる。
深山に在って、或いは海に在って無量の苦悩が有る。他の多くの餓鬼が左右を囲み、ただ此の一鬼が神力自在で第一の楽を受ける。余の眷属の身は焼林の如し。飢渇の火が遍満して皆共にこの楽を受ける鬼を瞻視する。不浄の施の報いである。業が尽きて脱することができる。ここより命終して 、業に随って諸の生死を流転する。

伺便鬼

この餓鬼は常に人の便り、人の短を伺い求め、嬰児を殺害する。何の業を以ての故に其の中に生まれるのか。此の衆生は前世の時、他の悪人に自分の嬰児を殺され心に大怒を生じ、すぐに願を作って、「我は当来の世に夜叉の身と為って彼の子を殺して仇を取る。」と言う。このような悪人は身壊れて命終し、悪道に堕ち、伺便鬼の身を受ける。
常にその怨家を怨み、瞋恚の毒を以て諸の婦女の出産の処を求め、嬰児の便りを伺い其の命を断じんと欲する。此の鬼には自在の神通の勢力があって、若し血の気を聞くなら須臾の頃によく百千由旬を至る。若しは婦人の産所で、其の微細な身を以て其の便を求める。瞋恚心を以て常に其の便を求め、処処に追い掛け回して嬰児を殺さんと欲す。このような餓鬼は一切の処に散在して小児の便りを求め、若し母が育養の法を失い過ちを犯すなら、其の子の便りを得る。若しは不浄穢汚の所で、この鬼は便りを得る。或いはまた大小便の処の中、不浄水の辺りの中に在って 、呪って短を求める。このように常に種種の便りを求める。怨怒の心を常に捨て去らない。若し其の便りを得るならよく嬰児を害し、便りが得られないなら十年に至るまで、種種の便りを求める。このような不善で自ら心を包み、飢渇に身を焼かれて殺害することはできない。若し其の便を得るならすぐに其の命を断つ。若し小児に強い善業が有って、或いは善神の擁護の所であれば殺害することはできない。彼の鬼は瞋心でここより命終し 、業に随って生死を流転して苦を受ける。

欲色餓鬼(毘舎闍鬼)

此の衆生は若しは男、若しは女、若しは黄門(結婚しても子供ができない夫婦)の時、種種の衣を着て自ら厳かに飾り、女人の衣を服し、婬女の法を行い、若しは人が欲を発し、売春により財物を得て、其の財物を不浄心 を以て凡人に施し与える。この因縁を以て身壊れて命終し、欲色餓鬼の中に生まれる。
鬼の身を受けた後、種種に身を飾り、意に念う所は皆それに適い、善を欲すればすぐに美しくなり、悪を欲すればすぐに醜くなる。男を作れば顔容は端正で、女人を作れば姿首は美妙で 、畜生を作れば相貌は殊異で、能く種種の上妙荘厳を作る。能く一切の場所に遊行する。施しを少し行ったが故、微細の身を以てよく人家に盗み入り、飲食を求める。世人は説いて「毘舎闍鬼 が 私の飲食を盗んだ。」と言う。或いは人身を作り、他の節会に入り、或いは鳥の身を作って人の祭飯を食べる。其の身は細密で、人には見ることができない。此の鬼は意に随って 、種種の衆色を能く現す。世人は皆名づけて「如意夜叉である」と言う。或いは女身と為って人と交わ る。このように種種の荘厳で人を誑かす。人の間を巡り、鬼道の中に在る。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。此より命終して、業に随って生死を流転して苦を受ける。

閻羅執杖餓

此の衆生は慳嫉を以ての故に、自ら其の心を壊し、国王・大臣・豪貴に親近し、専ら暴悪を行い、心には慈愍が無く、善政を行わず、諸の賢善の軽毀と為る。このような悪人は身壊れて命終し、閻羅王の執杖鬼の身を受ける。
鬼の世界に於いて閻羅王の為に趨走して給使となり、若し有る衆生が諸の悪業を作れば、閻羅王がすぐに此の鬼に命じて其の精神を記録させる。此の鬼の身の態は醜悪にして畏るべきもので、手に刀杖を持ち、頭髪は蓬乱して、髪は垂れて身を覆い、脣が長く下に垂れ、耳は沈んで腹は大きく、高い声で大きく叫び、諸の鬼に怖れを与える。手には利刀 も持ち、諸の罪人を脅し、其の手で縄を以て之を縛り、閻羅王の所に引き連れてくる。

羅刹

此の衆生は前世の時、大会を設けて生命を殺害し、其の肉を販売する。貪嫉にして破壊の性である。このような衆生は身壊れて命終し、婆羅門羅刹餓鬼と名づけられる餓鬼に堕ちる。
飢渇の火で其の身を焼かれ、疾走して駆巡り、人像を現して衆生を殺害し、或いは空巷・衢道・四交路に住し、人の便りを求める。若し諸の婆羅門が殺生の会を設けるなら、其の中に多く生まれる。或いは自ら身を隠し て人を殺害し、或いは人身の中に入り、其の命を断じる。呪術人が言うように「鬼神は人に執着する。人身に入った後、其の心を乱す。其の人は狂惑になって無知になる。」このような常に衆悪を作り、飢渇に身を焼かれ、大苦悩を受ける。餓鬼世界にもこの餓鬼は住する。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく命終できる。余業の因縁のため、人に生まれるなら、常に人肉を食し、或いは人血を飲む。余業を以ての故に、このような報いを受ける

群生を好んで傷殺し、其の肉を食い、他者にも与えるなら、羅刹鬼に堕ち、髪や香を食することを愛する。-六道伽陀経-

巷陌餓鬼

此の衆生は慳嫉で心を覆い、不浄の食を以て諸の梵行清浄人に与える。この因縁を以て、身壊れて命終し、巷陌餓鬼の中に生まれる。
昼間は人に見ることができない。若し人が夜行するならすぐにこの餓鬼を多く見ることがある。若しは城邑・集落・大衆の処、若しは広野に住し、厠屏の穢悪の処を行軍し、 人がそこ見れば嫌がって視たがらず、欧吐して去ってしまうような、是の蛆虫が中に満ちた臭処不浄の所に、この餓鬼は生まれる。なぜなら前世の時、不浄の食を以て衆僧に与えたため、不浄の処に生まれ大苦悩を受ける。其の中に居ると雖も、常に食を得られない。諸の悪鬼が有って手に刃から炎が出る利刀を持ち、傍らを守護し、常に飢渇に困り、 一ヶ月、半月経って、ようやく一食を得る。なお飽きることはない。もし飽きることがあっても、諸の守糞鬼に強く打ちのめされて之を吐かせる。飢渇に身を焼かれ悲しく叫び、縦横に馳走し、憂悩して悲泣する。このような餓鬼は自らの業の所誑で泣き叫ぶ。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。報いが尽きてようやく脱することができる。余業を以ての故に、人に生まれるなら、諸の婬女の身を受けるか、男身を得れば、除糞の家に生まれる。身は女人の衣を服し、女人の法を行う。余業を以ての故に。

食毒餓鬼

此の衆生は貪嫉で心を覆い、毒を以て人に食べさせて死なせ、其の財物を取る。このような悪人は、身壊れて命終し、活地獄に堕ちて衆苦を受けた後、地獄より出でて食毒餓鬼の中に生まれる。
山窟の内に在って、或いは嶮山の中に在って、或いは氷山極冷の処に生まれる。清水は無く、毒薬が多く茂り、冬は氷凍し、夏はその毒が盛んになる。甚だ怖畏する所である。 岩石が多く、師子・猛虎がたむろする処に生まれ、寒苦は極悩で人の百倍を過ぎる。夏日の熱悩は人の百倍あり。盛夏の五日は空中から火が降り、其の身体を焼かれる。極冬の時は 上空から五日にわたって刀が降る。悪業を以ての故に、空中から火が降り、及び刀剣も降り、嶮難の処に住して飢渇の火に其の身を焼かれ、悲悩して叫喚し、毒薬丸を以て自ら之を食し、食べたなら すぐに死に、悪業が尽きないため、すぐにまた蘇り、蘇った後は飢渇は前より増倍して悲哀する。鋭い嘴(くちばし)を持った鳥がいて、向かって来て其の眼を啄ばみ、大苦痛を受ける。声を挙げて大きく叫けび、鳥が啄食した後、眼は復生き返り、このように苦を受ける。 悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。

樹中住餓鬼

此の衆生は前世の時、人が福徳林樹の種を植えるのを見たりするなら伐採して抜き取り、及び衆僧の園林・樹木を盗む。此の人はこの不善因縁を以て身壊れて命終し、樹中住餓鬼の中に堕ちる。
悪業を以ての故に、寒時は大寒、熱時は大熱である。身を悩まされ大苦悩を受ける。身体は萎熟で諸の虫・蟻に其の身を食われ、若し食が樹に棄てられていたなら之を食べること ができ、命を保つ。餓鬼中に於いて諸の辛苦を受ける。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。

交道餓鬼

餓鬼が四交道に住するのを見れば、何の業を以ての故に其の中に生まれるのか。此の衆生は貪嫉で心を壊し、他の糧を盗み、取ったなら笑い、そして去る。奪われた人は糧を失い、広野に於いて大飢渇を受ける。このような人は此の悪業を以て身壊れて命終し、交道餓鬼の中に堕ちる。
悪業を以ての故に、自然に鉄鋸が有って身を断ち切り、飢渇に身を焼かれ、若し世間で多病因縁のため、交道で祀が開かれて、因果を知らない愚痴凡夫が交道の祭祀の後に病が癒えたなら、悪見を持って曰く、「これは鬼の恩也。」と言う。この交道鬼は此の祭食に因って自分の命を 保ち、余の飯は食べることができない。悪業が尽きないため、死ぬ事はできない。悪業は尽きず壊れず朽ちないため、脱することができない。業が尽きてようやく脱することができる。

悪鬼(魔羅身餓鬼)

諸の衆生が邪道を行い、諂曲にして悪を作り、悪因を行い邪見の法を説き、「これは真諦である。」と謂い、正法を信じない。このような人は身壊れて命終し、魔羅身餓鬼の中に堕ちて悪鬼の身を受ける。
若し諸の比丘が動く時、食の時、及び坐禅の時に、この魔羅鬼は心を乱させて妨害する。或いは悪声を発して恐怖を与えたり、悪夢を作ったりする。この餓鬼は魔の所摂であり、正法を憎嫉し 、専ら暴悪を行う。悪業の縁の故に大熱鉄丸が口の中に入り、或いは熱鉄を呑み、大苦悩を受ける。地獄人等と異ならず。休息は有る事が無い。此の魔羅迦耶 より命終の後、地獄の中に堕ちて多劫に亙って苦を受ける。十劫を満ち、或いは二十劫を満ちる。このように三悪道に決定して在って身や焼かれ、或いは棒で打たれ、他に食われる所と為る。人身は難得である。若し人に生まれたとしても盲冥・聾頑にして無知。一切の衆衰、無量の病悩が其の身を飾る。貧窮にして下賎。余業を以ての故に、このような報いを受ける。

 

その他の種類

疲極鬼

諸の闘諍を好み、少しの慈愍心も無ければ疲極鬼の中に堕ちて蠕虫の類を食べることに。

賎餓鬼

常に諸の胎網等を食い、行いが鄙陋で慳惜・多貪にして死を求めるなら賎餓鬼となる。

鳩槃茶(恭槃荼)

己は惜しみ、他者の施しを障り、 離間させるなら恭槃荼(クバンダ)鬼に為り、悪形にして膿血を生じる。

乾闥婆(健闥婆)

飲食を施すと雖も少分に瞋恚を懐き、常に香華を施し自分の身を飾るなら、乾闥婆鬼(ケンダツバ)に堕ち、音楽を作って諸天の愛念となる。

畢舍佐

若し両舌や闘乱を愛し瞋恚を行うなら、畢舍佐鬼に墮ちて頭面は醜悪になる。

毘舍闍

天のために音楽を奏でたり、利の為に施しを行い、瞋恚が多く両舌を好むなら、後に毘舍闍となって其の身は甚だ醜陋で眼は赤い。


餓鬼の種類 一


参考文献
正法念処経 ・六道伽陀経


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